読了 約11分 日本医師会認定産業医監修

産業医費用シミュレーション|従業員50/100/300/500名の月額早見表

この記事のポイント(30秒で読める要約)

産業医費用は従業員50名で月5万〜8万円、300名で月13万〜22万円、500名で月18万〜30万円が業界相場。業務範囲(法令最小〜フルカバー)、訪問頻度、オプション、紹介料の有無の4要素で変動します。直接契約型を選ぶことで年20〜30万円の削減が可能で、当社のライトプランは月額55,000円〜から提供しています。

この記事の目次

  1. 規模別の月額早見表(50/100/200/300/500/1000名)
  2. 業務範囲別の上下幅と、何が含まれるか
  3. 訪問頻度・オプションが費用に与える影響
  4. 紹介料の有無と、年間総コストのリアル試算
  5. 規模拡大期の予算計画と、削れる/削れないコスト
  6. 月額55,000円〜のライトプランで何ができるか

規模別の月額早見表(50/100/200/300/500/1000名)

結論から書きます。産業医費用は従業員数・業務範囲・訪問頻度・紹介料の有無の4つで決まります。まずは規模別の月額相場を一覧で押さえてください。当社のシード〜IPO期100社以上の導入実績から、業界相場の中央値と最安値を整理しました。

規模別 月額費用早見表(2026年版)

従業員数業界相場(中央値)最安値水準主な業務範囲
50名5万〜8万円5.5万円〜嘱託(月1回訪問・委員会・面談)
100名7万〜12万円5.5万円〜嘱託(月1回訪問・委員会・面談・健診事後措置)
200名10万〜18万円8万円〜嘱託(月1〜2回訪問・メンタル対応含む)
300名13万〜22万円10万円〜嘱託(月2回訪問・Slack即時相談・休復職支援)
500名18万〜30万円15万円〜嘱託(週1回訪問・メンタル対応・IPO対応)
1,000名30万〜50万円25万円〜嘱託(週1〜2回訪問)+専属化準備

1,000名以上の事業場は専属産業医(フルタイム)選任が法定義務になり、人件費は年800〜1,500万円規模となります。本記事では1,000名未満の嘱託契約を中心に解説します。

表の読み方とベンチャーの位置づけ

業界相場の中央値は、紹介サービスを介した契約・訪問頻度月1〜2回・標準的な業務範囲を前提にしています。シード〜シリーズBの50〜200名規模では、月額5〜10万円のライトプランから始めて、組織拡大に応じて業務範囲を拡張していくのが資本効率の高い使い方です。

業務範囲別の上下幅と、何が含まれるか

同じ「100名規模・月7万円」でも、業務範囲によって含まれる内容は大きく異なります。業界相場の上下幅3〜5万円分の差は、業務範囲の差と理解してください。

業務範囲のレイヤー別整理

レイヤー含まれる業務追加費用の目安
レベル1: 法令最小月1回職場巡視・衛生委員会出席・健診事後措置・労基署提出書類サポートベースライン
レベル2: 標準レベル1+ 産業医面談(月数件まで)・健康相談+1〜2万円/月
レベル3: メンタル対応レベル2+ 高ストレス者面接指導・休復職判定・主治医意見書対応+2〜4万円/月
レベル4: 即時相談レベル3+ Slack/chatworkでの平日日中相談+1〜2万円/月
レベル5: フルカバーレベル4+ 英語対応・IPO規程整備支援・労務DD対応+3〜5万円/月

ベンチャーで起こりがちな失敗は、レベル1の最安プランで契約した後に「メンタル不調者の対応をお願いしたい」と追加依頼を出し、毎月のスポット費用が嵩んで結局レベル3より高くつくケースです。初期契約時に「3〜6ヶ月以内に追加が見込まれる業務」を予測して、契約レベルを1段階上げておくのが結果的に安く収まります。

「嘱託契約」に含まれない業務の代表例

訪問頻度・オプションが費用に与える影響

訪問頻度とオプションは、費用変動の主要因です。50名規模なら月1回未満でも法令上問題ない一方、500名規模では月2回以上が現実的になります。

訪問頻度別の費用差

訪問頻度追加費用(50〜200名規模)適性企業
月1回(標準)ベースライン50〜300名規模、メンタルリスク標準
月2回+2〜4万円/月200〜500名規模、メンタル相談多発期
週1回+5〜8万円/月500名以上、または面接指導が常態化
オンライン併用-1〜3万円/月(現地頻度を減らせるため)地方拠点中心、リモート組織

ハイブリッド運用(月1回現地+月1〜2回オンライン面談)は、現地訪問費を抑えつつ対応スピードを上げる定番パターンです。当社では事業場の所在地と従業員分布を踏まえてハイブリッド構成を設計しています。

主要オプションの追加コスト

これらすべてを盛り込むと、100名規模でも月15〜20万円のフルカバー契約になります。必要なオプションを業務範囲別に取捨選択するのが費用最適化の本質です。

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紹介料の有無と、年間総コストのリアル試算

多くの企業が見落としているのが「紹介料・仲介料」の存在です。大手紹介会社経由の場合、医師に支払われる手取り報酬とは別に、契約月額の20〜30%が紹介料として請求書に上乗せされていることがあります。

紹介料の有無で起きる年間コスト差(100名規模・月10万円契約の場合)

項目紹介会社経由直接契約型
月額表記10万円10万円
うち紹介料(20%想定)2万円/月0円
医師への実報酬8万円10万円(同額で交渉力高)
年間総額120万円96万円(同等業務で20%減)
または同予算で得られる業務範囲レベル2相当レベル3+α相当

同じ100万円台の予算でも、直接契約型は紹介料が発生しないため年間20〜30万円の差になります。さらに、医師への実報酬が高い分、対応スピードや積極性で差が出やすい構造でもあります。

年間総コストには旅費・交通費も含めて見る

地方拠点を持つ企業では、訪問1回あたり1〜3万円の交通費実費が請求されるケースが珍しくありません。月1回訪問なら年12〜36万円、月2回訪問なら年24〜72万円が交通費として上乗せされます。

オンライン対応を組み合わせて現地訪問頻度を最適化することで、この旅費を年10〜30万円規模で削減できます。「産業医の契約形態と料金内訳」では契約書の交通費条項のチェックポイントも解説しています。

規模拡大期の予算計画と、削れる/削れないコスト

50→300名の成長企業 3年間の予算推移シミュレーション

年度従業員数月額年間3年累計
1年目50名(契約開始)5.5万円66万円66万円
2年目150名(中盤)10万円120万円186万円
3年目300名(IPO準備期)15万円180万円366万円

3年間で従業員数が6倍に増えた場合、産業医予算は約3倍。固定費としては予測しやすい部類で、CFOへの予算稟議でも「人員増に対して比例的だが線形以下に収まる」という説明で通りやすい支出です。

削れるコストと削れないコスト

とくにIPO準備期に入ってからの体制整備は、後ろ倒しほどコストが膨らむ傾向があります。N-2期(上場2期前)に入る前に体制を整え、N-1期は運用実績を積む時間に充てるのが理想的なスケジュールです。

業界平均との比較で予算妥当性をチェック

従業員1人あたりの月間産業医費用は、業界相場で500〜1,500円/人のレンジに収まります。これを大きく超える契約は、業務範囲の重複や使われていないオプションが含まれている可能性があり、年1回の契約見直しで適正化できます。

月額55,000円〜のライトプランで何ができるか

当社「All in one 産業医」では、シード〜シリーズB期のベンチャー向けに月額55,000円〜のライトプランを提供しています。具体的に何が含まれ、どこで物足りなくなるかを正直に整理します。

ライトプランに含まれる業務

ライトプランで物足りなくなるケース

これらに該当する場合は、スタンダードプランまたはIPO対応プラン(個別見積)へのアップグレードを推奨します。詳細は料金プランページをご覧ください。

規模・フェーズ別のおすすめプラン早見

最適なプラン選定の判断軸は「ベンチャー・スタートアップが選ぶべき産業医の条件」でも詳しく解説しています。あわせて読んでおくと、契約交渉での質問の質が上がります。

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よくある質問

Q. 従業員100名規模の産業医費用はいくらが妥当ですか?
A. 業界相場で月額7万〜12万円、最安値水準で月額5.5万円〜が目安です。業務範囲が法令最小なら下限、メンタル対応・Slack即時相談込みなら上限となります。1人あたり500〜1,500円/月のレンジに収まれば妥当です。
Q. 訪問頻度を月1回から月2回に増やすといくら追加ですか?
A. 50〜200名規模で月+2〜4万円が一般的です。週1回まで増やすと月+5〜8万円。オンライン併用で現地訪問を月1回に保ちつつ対応スピードを上げる運用が、コスト最適なパターンです。
Q. 紹介会社経由と直接契約型でどれくらい年間コストが違いますか?
A. 紹介料が契約月額の20〜30%上乗せされるケースが多く、月10万円契約なら年20〜30万円の差になります。同じ予算で1ランク上の業務範囲が確保できる計算です。
Q. IPO準備期はどの程度予算を増やすべきですか?
A. N-2期に入る前にスタンダード〜IPO対応プランへの切り替えを推奨します。300〜500名規模で月15万〜25万円が目安。N-1期は運用実績を積む時間として確保するのが理想スケジュールです。

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